ペットショップでガラス越しに目が合った

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僕の家は滋賀県にあり、毎日琵琶湖を見ながら電車で30分ほどの高校に通っています。この地域は、どうやら関西圏の中でも「郊外」とか「田舎」のポジションにあるらしく、周辺には大型のショッピングモールはたくさん建っているものの、地元の商店街はいわゆる「シャッター商店街」になりつつあり、全体としてはちょっと微妙な雰囲気に包まれています。

僕たちのような昔からこのエリアに住んでいる人間としては、「ショッピングモールが増えて、便利になるのはいいが、反面商店街のお店が年々減っていって困る」というのが正直な感想です。
個人的にも「何とか大型のショッピングモールと商店街が共存出来ればいいのにな」と感じていますが、現実的にどちらかが栄えればもう片方は衰えるのは、僕のような高校生でも分かる事です。それに、この辺りの事情はそれこそ高校生ではどうすることも出来ませんので、そこは割り切って、毎日のちょっとした買い物なども大型ショッピングモールを利用しています。

さて先日のこと、僕がいつものように高校の帰り道で寄り道をし、ショッピングモールをぶらぶらしていると、不意に目の前のペットショップの窓ガラスが交換されているところに遭遇しました。「へぇ、やっぱり客を呼び込むために新しくて綺麗なガラスに入れ替えるんだな」などと思いながら見ていると、その新しくはめ直されたガラス越しにいた、小さな柴犬と目が合ったのです。
その瞬間、僕の目にはその子が「僕を連れて帰って!」と訴えかけているように見えてしまい、ついつい貯めていたバイト代を使ってその柴犬を購入してしまったのです。
今はうちの小さな庭先で走り回っている、その子犬を見ながら「あぁ、使ってしまったなぁ」と思う僕なのでした。